発達障害者が、家族からの理解が得られないときの解決策。

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発達障害の診断があっても、家族や友人からは「何ができないのか」が見えにくい。

 発達障害があると、適応できる環境が限られてくるのが実情です。どんな人と働くのか、どんな内容の業務をするのかで、仕事を続けられるかが異なってくるため、自分に合った環境かどうかを見極めるのは、非常に重要なことです。

 しかし、成人してから診断を受ける人は、障害理解や障害受容ができていないため、自分がどんなことができて、どんなことができないのかを、把握できていないことがままあります。特性上、自分の思いに気づくこと、ストレスや疲れがあることを知り適切に対処することが困難で、心身ともに壊れるまで気づかない人が多いのです。

 定型発達の人が作った定型発達が生きやすい社会の中で、無理をして頑張ってきた発達障害者は、常に気が遠くなるような緊張感と混乱の中で暮らしています。自分の得意・不得意に目を向けるよりも、とにかく頑張ることにエネルギーを注ぐしかないという状況の人がほとんどでしょう。

 自分の特性を知り、それにあった職場かどうかを考えてみる機会は、二次障害で休職した時にやっと訪れた・・・という人もいます。

 残念ながら本人の苦しみは、意外と家族や友人からは見えにくいのが実情です。家庭生活では、家族の支えがあったり、自分なりに調整をしていたりして、それなりにうまくいっている場合が多いからです。

 一緒に仕事をしていると、その人の特性を垣間見る機会が出てきますが、不思議と一緒に生活している家族だと、特性を客観的に掴みにくいのです。

 本人の経歴でバイアスがかかっている場合もあり「有名大学を出ているから」「一流企業に入ったから」「公務員になれたのだから」といった理由で、発達障害であっても、仕事ができない理由、適応できない状況を家族に理解してもらえない人もいます。

 先に述べたように、自分自身の本心に気づき、整理することが出来ている人が少なく、また、思っていることがあったとしても、それを表現することが難しく、相手に理解されるまでになかなか至らないのです。仕事がうまくいっておらず悩んでいる当事者にとって、家族や友人の中に理解者がいるかどうかは生き延びるという観点で非常に重要なことです。

一般就労で心身ともに消耗しながら生きることが、本当に幸せかどうかを見直そう。

 発達障害のある人が仕事で直面する悩みは、実は、定型発達の人にもありえそうなことに見えます。例えば、仕事をするとき相手に質問することができない、緊張する必要がない場面で緊張する、仕事のスケジュールをうまく調整できないなどです。口頭の指示が上手く理解できず、上司と会話したあとに、自分は何をしたらいいのかわからないという人もいます。

 大学を卒業したばかりの新卒の人が、まだ経験したことがないという理由で、できないという例はあるでしょう。しかし、場数を踏んで心配しながらも慣れていって大抵の人はいずれできるようになっていきます。発達障害のある人は、経験を蓄積しても、依然として過剰なストレスを感じるほど苦手で、自然にできない・・・という状況になりがちなのです。周りの人は自然に気負わずできていることが自分には依然として苦手なままであるというのは、大変な焦りを生むことになります。

 それは、実は本人の努力不足ではなく、脳の機能の問題で、克服することは簡単とはいえません。発達障害の人の特性は十人十色ですから、できること・できないことは人によって違い、いずれにしても自己理解が重要になってきます。自分だけで自分の苦手なことを客観的に見ることは難しく、専門家による助言が必要になる場面です。

 家族であっても、本人はどんなことが苦手で仕事上どういった困難が発生するのかを察することができるわけではありません。当事者は、その場その場で全力を尽くし、生き抜こうとしますが、その混乱やストレスは周りから理解されにくいのが実情です。

 定型発達のいわゆる普通の人は、何年も同じ職場でフルタイムで働き続けるとということが出来ていても、発達障害の当事者にはハードルが高く、短期間で離職してしまう人も少なくありません。

 一般就労をして頑張っている人が、休職や離職に追い込まれるほどの状況になったときは、就労形態や仕事内容など、自分が適応できる環境かどうかを見直すことが必要かもしれません。

 そして、最も大切なことは、障害者雇用<一般雇用という思い込みを外すことです。

家族から、一般就労でも大丈夫だと思われがち・・・しかし定型発達の人と悩みの量と質が違う。理解が得られない時の解決策は?

 自分は障害に対して偏見がないという人でも、自分の家族が障害であることは受け入れられないことがあります。自分の子どもが障害児だと言われると怒り出す保護者さんは少なくありません。その怒りは、おそらく不安から来ているものと思われます。将来、車の運転はできるのか、就職できるのか、結婚できるのか等、わからないことが不安につながるのです。

 それは、成人した子どもを持つ親でも変わりません。何歳になっても子どもは子ども。障害があると言われても、すぐに受け入れられるわけではなく、できるだけ普通に生きていってほしいと願う人もいます。

 当事者としては、普通に仕事をして普通に結婚もしたいけれど、うまくいかなかったという人もいるでしょう。理解されない苦しみや憤りを感じる場面があるかもしれません。それは、理解してほしいという期待があるから。分かってほしいと思う気持ちは、誰でも抱くものです。

 しかし、親だとしても自分以外の他人なのですから、自分が願うように考えを変えてくれるわけではありません。ゆっくり、月日を重ねながら理解してくれるかもしれない・・・と思う程度にしておきましょう。親は子どもが幸せになってくれることを願うものです。いずれ理解してくれる日がくるかもしれません。感情的にならず、気長に待ちましょう。

 もし、家族から理解されず苦しんでいる人は、当事者会に参加するとか、病院のデイケアに参加するとか、他に思いを共有してくれる人理解してくれる人を見つけてみましょう。自分が楽になれる場所がきっと見つかるはずです。

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