発達障害の特性から、結婚に至らない理由・離婚する理由6つ教えます

発達障害と結婚

 「発達障害があるから、自分が結婚できるかどうか心配だ」という人は多いものです。
 診断を受けていると、相手から選んでもらえないのではないか・・・特性の強さで人と生活をするのが難しいのではないか・・・という悩みがあるのです。

 人生の大きな転機となる結婚。
 生涯独身で居る覚悟はないから、いつかは結婚したい。
 できれば辛い離婚を経験しないで、幸せに暮らしたい。

 もし、自分が結婚したいのであれば、発達障害の人がどのような理由で失敗しやすいのかを事前に知っておきましょう。

発達障害がある人が結婚できない理由3選

 発達障害のある人の中には結婚している人がいますが、離婚率は8割を超えます。
 結婚にまで行きつくこと自体、簡単ではありませんし、結婚したとて、それを継続するのが困難なのです。

 まず、発達障害がある人が結婚できない理由を3点挙げます。

1.容姿・ファッションセンスが悪く、モテない。

 人は見た目が9割という言葉をご存じでしょうか。
 それくらい、人の見た目の影響というのは絶大なものがあるのです。

 発達障害があると「自分が人からどう見られているか」を客観的にとらえることが苦手です。
 そのときの流行に興味がなく、自分がその服が”いい”と思ったら、それを着続けてしまいます。 
 感覚過敏の特性がある人は、肌触りの問題で着られるものが限られている場合もあります
 周りの人は「おかしい」「変だ」「変わっている」と思っていても、本人は気づきません。

 また、太りすぎていても、体重をコントロールして健康に配慮したり、見た目をよくしようと努力することができない場合もあります。
 人の価値は見た目だけで決まるのではなく、中身が大事だという考えもありますが、実際は見た目で判断されることもあります。
 会ったばかりの人の内面などすぐには分かりませんから、外見からその人を判断せざるを得ないのです。

 そもそも身支度をすることが身についておらず、不衛生な状態である人もいます。
 毎日、入浴して洗髪をする習慣がない人、衣服を着替えて洗濯をするということができていない人は、そこから改善していくことが必要です。
 自立していない人が、健康的な恋愛や結婚をすることはほとんど不可能です。

2.仕事で成功できず、非正規雇用・低収入であるため、モテない。

 発達障害のある人で、恋愛・結婚がしたいという場合は、
 どんな人が求められるかを知り、その状態を目指すということが重要です。
 
 男性の場合は特に、定職に就いていて収入を得ている人の方が恋愛・結婚しやすいのが現状です。
 結婚は生活をしていくことですから、仕事をしていない、お金がないという状態では、実現が難しいのです。

 発達障害のある人は、仕事がうまくいかず非正規雇用で働き続けていたり、無職であったりする人も多く、そもそも、恋愛や結婚の対象として見られる状態ではない・・・ということも多いのです。

 女性の場合、無職であっても若く容姿が良ければ、結婚できることがあるようです。しかし、掃除・洗濯・料理などの家事、育児など、やるべきことができないとなると、結婚生活は破綻しやすくなります。
 ただ、与えてもらうだけの関係は長期的には続きません。

3.感情的に不安定すぎて、良い関係が続かない。

 発達障害がある人は、感情コントロールができず、急に爆発的な怒りを表現することがあります。
 それは、結婚生活において驚異的なものです。
 いつ相手が「キレる」か分からないのは、不安で恐怖でしかないのです。
 そのような状態では、相手と安心して幸せな結婚生活を送るという心境になれません。

 話しているときに、相手の言葉の一部に腹を立てて急に怒り出したり、メールやLINEでやりとりしていて、突然不機嫌になり連絡先をブロックしたりすることがあります。
 衝動的な言動は、相手にとって迷惑なものです。
 あとで落ち着きを取り戻してから、感情的になったことを謝ったとしても、相手はもう許してはくれない場合もあるのです。

 また、キレやすい以外に、普段の態度も問題になりがちです。
 発達障害のある人は、過去の嫌な出来事を、その時の感情を伴って何度も何度も思い出す傾向があります。
 定型発達の人であれば、すでに忘れていたり、気持ちを切り替えることができるのですが、発達障害の人は、異常な記憶力を発揮して覚えており、何度も怒ったり、不平不満や愚痴を言い続けるということになりがちです。
 ネガティブな感情を持ち続けそれを相手にぶつける人と、ずっと一緒にいられるわけがありません。      カウンセラーや医師であれば、週に1度1時間ほどであれば聞いてくれるかもしれませんが、相手のために、無償でそれを我慢し続けてくれる人はいないのです。
 愚痴や不平不満、怒りを聞かされ続けるのは、普通の人であれば苦痛なのです。
 もし、ご自身にそういった要素があると自覚しているのであれば、専門家に相談し適切な方法で治していくことが望ましいと言えます。

 ご自身が安心して暮らせる状況、ストレスの少ない環境であれば、精神的に不安定になる機会が減っていきます。もし、何が原因になっているか自分で判断して対処することが難しければ、コンサルを受けることも有効でしょう。

発達障害がある人が離婚しやすい理由3選

 発達障害があっても、結婚できる人はいます。しかし、離婚率は8割です。
 平均な離婚率は3割ですから、非常に高い確率で離婚すると言えるわけです。
 なんとか結婚に至ったとしても、継続することができない発達障害の夫婦はたくさんいるのです。
 どうして、発達障害者は離婚率が高いのでしょうか。

  ここでは、発達障害がある人が離婚しやすい理由を3点挙げます。  

結婚後の義実家や親族との関係、ママ友とのやりとりなど”増えた役割”がうまくこなせない。

 結婚すると、自動的に、配偶者の親の嫁か婿になります。
 結婚前の挨拶から始まり、結婚後はお盆や正月の集まりをはじめ、義実家・親族との付き合いが始まります。
 嫁や婿としての役割を期待され”こうあるべき”という価値観を押し付けられることもあります。

 もし、子どもができれば、保育園の先生との連絡、ママ友とのコミュニケーション、学校のPTA活動、部活動など、人間関係が強制的に広がっていきます。
 発達障害のある人は、マルチタスクが苦手で、その場その場で求められる役割を理解し、上手に立ち回ることが難しいのです。
 慢性的な疲れ・体調不良に加え、突発的な出来事に対応する大変さが加わります。
 非常にストレスフルな状態に至ることがあるのです。

仕事・家事・育児・などがうまくできない。

 発達障害のある人は、マルチタスクが苦手だと言われています。
 家事には、たくさんの種類があり、また、毎日行う必要があるものですから、効率的に進めていく必要があります。

 結婚前は家族と同居していて、家事をしてもらっていたけれど、結婚後は自分ですることになった。   しなければいけないけれど、他のことをしてしまって、家事が後回しになってしまう・・・
どんなふうに家事を進めたらいいのか分からない・・・
家が汚くて困っているけれど、何からしたらいいのか分からない・・・

そんなふうに人知れず悩みを抱えている人もいます。

 仕事をするだけでも大変なのに、家事まで加わると一気に追い詰められてしまった・・・という人は少なくありません。
 無職で結婚して専業主婦になったけれど、できない家事があるという人もいます。

 料理は好きで毎日できるけれど、皿洗いなどの片付けができない・・・
 毎日お風呂掃除をする習慣がついていない・・・
 好きなことはできるけれど、家事をする体力がない・
・・

 発達障害があると、誰もが普通にできているようなことを難しく感じる場面があります。
 周りからすると「普通にすればいいのに」「どうしてできないのかが分からない」と思われるのです。

問題解決能力が低く、夫婦間のコミュニケーションもうまくいかず、一人で悩みを抱え込む。

 発達障害のある女性にとって、”変化”は想像を絶する大変さがあります。
 結婚は、大きな変化が一気に起こります。
 結婚に伴い、名前が変わり、住居が変わり、仕事が変わり、人付き合いも変わると、大きな負荷がかかるのです。

 もともとは他人である人と、暮らすということは、異なった習慣を受け入れる必要が出てくるわけです。
 生まれ育った環境が全く違うわけですから、結婚生活の中の一つ一つに、”ちがい”が見えてきます。

 結婚をすると、夫婦で一緒に物事を解決していかなければいけません。
 しかし、どちらか片方、あるいは両方に発達障害がある夫婦の場合は、それがなかなかうまくいきません。
 コミュニケーションが苦手で、相手の表情を読んで気持ちを汲み取ることも不得手ですから、気づいたときには、良好な関係ではなくなっているのです。
 自分の考えを押し通しすぎたり、我慢しすぎたりして、パワーバランスが崩れてしまっているのに、うまく再構築する方法が分からない・・・そんなカップルは少なくありません。

発達障害の特性は治すことができるの?

 発達障害を治すことはできません。
 ただ、特性を理解して工夫すること手立てをとることは可能です。

 今、どんなことに困っているのかをピックアップして、それを解決する方法をとっていくことで、生活はラクになっていきます。
 家事ができるようにルーティーンを組んだり、義実家・親族との関わり方を決めたりすることで、心配は減っていきます。
 はっきり分からないことや決まっていないことについて、発達障害のある人は延々考えこんでしまいます。注意制御機能に問題があるため、気になっていることついてずっと注意を向けてしまうのです。
 
 ある程度のルールを決めてその通りに進めていくことは、不安が多い発達障害の人には有効です。
 何に困っているのか、何がつらく感じるのか、一つずつ挙げて考えていきましょう。

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