自閉症スペクトラム・ADHD当事者が実家を出て暮らす。これまでの片づけられない女の道程。
この度、家を借りました。
メゾネットタイプの賃貸住宅です。間取りは2LDK。木造です。
狭い玄関の先に細い階段があり、その先に、居住空間があります。
一人で住む家ではありません。
発達障害を持ちながら、快適な暮らしをすることに、可能な限りの力を注ぎたいと思っています。
「ADHDの特性は、パートナーとの生活に致命的な亀裂を生む危険性を孕んでいる」と自覚しているからです。
私のパートナーの考えは「障害者だからって、なんでもありじゃない。何でも許してよって言われても困る」といったものです。
障害を言い訳にしようとしていたことが、すでにバレていたのでした。
障害には手立てが必要です。努力でどうにかなるものでもありません。
普通に暮らすことが出来ないという前提で、生活を組み立てる必要があると思い、どうしたらいいかと考えていました。
今は実家にいて両親の助けを借りて生きています。その手助けは当たり前に日常にあって見えにくく、そこから離れて自立することがどういうことかを想像するのが難しい・・・それが現時点の私です。
これまで、大学時代に一人暮らしをし、卒業を機に実家に戻り、また結婚で家を出て、出戻って自閉症スペクトラム、ADHDの診断を受けて現在に至ります。
未診断の私の一人暮らしの生活と、結婚生活は、それはそれは荒廃したものでした。
一度も掃除することなく詰まって流れない浴槽。
こぼしたまま拭かれない何かの汁。
取り込まれることのない洗濯物。
開かない窓、埋もれるベッド。
私と同じ障害(のような人も含む)の人の部屋を、メディアで目にしたことがある人もきっと少なくないはず。私には、既視感のある景色です。
決して健康的とはいえず、経済的な損失も大きいこの暮らし方をどうにか変えたい。
今回一緒に生活する相手と、うまくやっていくにはどうしたらいいかを考えて、一つの解決方法を思いつきました。
ADHD当事者がイライラを減らすため、電気代削減のためにスマートホーム化を試みる。
数日前に入居をしたのですが、私はまだ鍵をもらっていません。
彼曰く「失くしてしまうから」という理由だそうです。
でも、それではいつまでも不便なまま。
「障害があるから〇〇を忘れてしまうかもしれない、」「〇〇ができない」という部分を補ってくれるものとして、switch botというものを導入してみることにしました。
switch bot Hub miniというものがあると、家中のリモコンをスマホに集約できるとのこと。
実家の天井照明をリモコン操作のものにしてから、リモコンがなくなって電気が消せず焦って探しまくるということが度々あります。
エアコンのリモコンも同様です。
スマホがあればオン・オフができるなら、リモコンを失くしたときの保険をかけられる!
そう思い、注文しました。
switch botのページを覗くと、スマート電球と温湿度計を2つずつ買うと割引になるセールをやっていたので、今回同時に注文してみました。
ファン付きシーリングライトを新居のLDK用に購入したのですが、LED電球が4ついるので、全てswitchbotの電球にして、外出先からも操作できるようにします。
そして温湿度計はその時の気温・湿度に応じてエアコンを入れることが出来るように導入します。発達障害があるせいか、「暑い」「寒い」をうまく感じて、空調を入れたり切ったりするということが難しいためです。
「エアコンをいつ点けたらいいかわからない」という問題も解消できる点も大きなメリットです。
今日は購入をしたところまでですが、届き次第設置してみます。
