発達障害のある女性の特性(ASD)と、生活・仕事・結婚での困りごと3選

発達障害と恋愛

発達障害のある女性の特徴

 発達障害のある女性は、以下のような特徴があります。ADHDの女性の特徴は、また別に述べます。

 発達障害のある男女は脳の働きが似ていて共感しやすいため、恋愛関係になりやすく、結婚することも多いと言われています。そのため、発達障害のある男性は、ASDの女性の特性を知っておくのも有意義です。

発達障害(ASD)のある女性の特徴
  • 一見、発達障害でないように見える
  • 知能に問題がないことが多い
  • 受動型の場合、大人しく、人の意見に合わせることが多い
  • 自分の考えがかたくなで、人に一方的に押し付けてしまうタイプの人がいる
  • 仕事と生活を両立することが難しく、部屋が散らかってしまう
  • 得意なことと苦手なことの差が激しく「これができるなら、これもできるだろう」という考えを裏切られることがある
  • 運動機能が極端に弱く、運動音痴である
  • 飲み会や会合など、人と打ち解ける場面が苦手である
  • 仕事の昼休みや休憩時間などで、雑談をすることが苦痛である
  • 気を遣い過ぎて疲れる
  • 聴覚・視覚・触感など、感覚過敏がある
  • 自分の疲れやストレスに気づきにくい

発達障害のある女性の、生活での困りごと3選

白黒思考や完璧主義で、二次障害になりやすい。

 発達障害のある女性は、バランスの取れた考え方をすることが難しく、極端に物事を捉えて深刻になりがちです。普通の人は緊張しないような場面で、ガチガチに緊張していたり、失敗に深く傷つきすぎたりして、学校生活や仕事に大きな影響を及ぼします。家事をしなさすぎたり、しすぎたり、ムラがある場合もあります。「これくらいでいい」とちょうどいいところでやめることが難しい人もいます。

 心身の調子を崩して、病院を受診した結果、発達障害であると分かる人も少なくないのです。それは、発達障害の特性が見えにくい女性が多いためです。女性は、保育園・幼稚園で他の子どもたちと関わるようになった時点で、周りに合わせて順応すると言われています。適応能力が高い人は、自分には合わない環境であったとしても、なんとか合わせて頑張ろうと努力します。

 大人の発達障害の女性は、まじめで優しい人が多いのですが、感情のコントロールが難しかったり、仕事を続けられなかったり、困難を感じることがあります。

家事がうまくできない。

 発達障害のある女性は、マルチタスクが苦手です。家事は、マルチタスクができないと、膨大な時間を消費することになりますし、最後までやり遂げることもできません。

 例えば、朝起きて、洗濯機を回して洗濯をしながら、朝食の準備をする、食事が終わったら食器を洗って、洗濯物を干すなど。一言で家事といっても、たくさんの手順を含みます。特に洗濯は取り込んで畳んで、しまうまでが一連の流れなので、苦手だと思っている当事者の方は多いです。

自分の疲れやストレスに気づきにくく、上手に休むことができない。

 自分の体調をうまく把握できない特性がある女性もいます。受動型の人に多く、疲れていても適度に休めません。

発達障害のある女性の、仕事での困りごと3選

適度にやることができず、ワーカホリックになることがある。

 発達障害(ASD)の人は、物事を適度に行うことが苦手です。仕事をし過ぎる傾向があり、感情のコントロールも極端に出やすいことがあります。怒りを我慢していると、一気に爆発してメルトダウン・・・

 仕事において、長く続けられることは、重要なことです。長く務めることで、任される仕事が変わってきたり、信用が蓄積されていったりするものです。

 転職回数が多いことは、必ずしも悪いこととは言い切れませんが、印象が良くない場合も多々あります。短期間で急にやめてしまうと、また一から仕事を覚えなければいけませんし、次に就職するときに、書類選考や面接で「辛抱強くない人」「すぐに辞めてしまう人」という印象を持たれてしまいます。

仕事に熱心なのは評価されるべき点かもしれませんが、持続できないのは考えものです。よりよい働き方を考えていくのがよいでしょう。

コミュニケーションがうまくできず、仕事でつまづくことがある。

 発達障害のある人は、他人の言葉を独特な解釈をしていることがあります。それは、言葉の全体を捉えるのではなく、一つの単語を鋭く受け取るような感覚です。相手からすると、伝えたかったことはそれではない・・・と思うこともしばしばあるのですが、発達障害のある人は、極端に受け取ってしまうことが多々あります。

 そして、思い込みが激しい特性がある場合は、思い込んだことにとらわれ過ぎて、行動も極端に偏ってしまいます。もっとおおらかに、コミュニケーションをして、仕事を円滑に進めることができれば最もいいのかもしれませんが、基本的に発達障害(ASD)の女性は、人に話しかけること自体が苦手だという人も少なくないのです。

 コミュニケーションは苦手であったとしても、必要最低限は必要です。もし、コミュニケーションをせず、疑問を持ったまま、仕事を進めると、最終的には大きな損失を生むことがあります。

 仕事において、コミュニケーション能力が低いことは致命的です。どんなに学歴が良くても、コミュニケーション能力が低い場合は、使い物にならないと判断されるのは、今も昔も変わりません。もし、人とやり取りをするのが苦手でどうしようもないというのであれば、口頭ではなく、メールなど活字でのやり取りにするとか、上司に相談してみましょう。

 どんな仕事でも、コミュニケーションがまったくないということはありません。苦手なりに少しずつ慣れるというのも大切なことです。

仕事での困りごとを自分で解決できず、短期間で転職を繰り返す。

 仕事のストレスは、発達障害のあるなしに関わらず、誰しも感じているものです。ただ、発達障害のある人は、気持ちの切り替えがうまくなく、休日でも仕事のことを忘れて休んだり、楽しんだりすることが苦手なようです。

 上司に言われたことをいつまでも覚えていたり、体の力を抜いてダラダラと過ごすことが出来なかったりする人もいます。仕事を長く続けるコツは、エネルギーを温存することです。完全に力尽きるまで毎日頑張っていたら、精神的にも限界が来てしまいます。

 発達障害のある女性の中には、まじめに折り目正しい考え方をしていて、仕事の手を抜くことが苦手な人がいます。それは、日本人らしくて、良いことなのかもしれませんが、自分がつぶれてしまっては元も子もないのです。転職回数が多いことは、あまり推奨されません。実際、知的レベルの高いASDの女性で、有名大学を卒業し、一流企業にしたのに、転職を繰り返してしまい、そのたびに年収が減っている・・・という悪循環にハマってしまった人がいます。

 せっかくの実力を発揮できないのは残念なことです。どういった働き方が自分に合っているのか、考えながら、力を抜けるところは抜いて「持続可能な働き方」を実現していくことが重要です。

 上手に休みを取って、リフレッシュをしながら、仕事の疲れを癒すことを目標の一つにすることをおすすめします。

発達障害のある女性の、結婚での困りごと3選

ASDの女性は、そもそも結婚をすること自体が困難である。

ADHDの女性とASDの女性の違いとして、結婚しやすいかどうかが挙げられます。発達障害のある女性は、圧倒的にADHDの女性の方が多いのが実情です。ADHDと、ASDの重複障害の人で結婚している人もいますが、純粋にASDの人は、異性との出会いを交際につなげて、結婚に至るということ自体が困難なことが多いようです。

 発達障害のある女性の当事者と接していると、ご主人も発達障害である場合、あるいはその傾向が強いという場合が見受けられます。脳の機能の仕方が似ているため、親和性を感じやすく、恋愛関係になりやすいと説明できます。

 ASDの女性は自分の世界を持っていて、結婚に至りにくいと言われていますが、実際は、仕事のキャリアを積んでいたり、理解ある男性と結婚していたりする例もあります。

離婚しやすい。発達障害のある人の離婚率は80%という現実。

 発達障害のある女性は、結婚で生じるさまざまな役割や責任を果たすことが非常に苦手です。まず、毎日の家事をこなすことから始まり、配偶者の義両親や親族との付き合いなどが生じます。結婚前まで実家にいたなど、誰かが生活を支えてくれていた場合、最初からすべてを覚えて自分で出来るところまでやってかねばなりません。

 家事に関しては、機械を使うことでカバーできるのですが、人間関係についてはそうもいきません。発達障害の女性は、空気を読んで振る舞うとか、適度に物事を考えてスルーするスキルが弱い人が多いようです。夫の義両親が何気なく言った一言を大きくとらえて、自滅してしまう人がいたり、とんでもないことを自分自身が言ってしまったということがあったりします。

 結婚生活は、数十年単位の長い道程です。エネルギーを使い果たさないよう、上手に進めていくのが望ましいでしょう。

妊娠・出産でさらに困難が増える場合がある。

 発達障害の女性も、当然妊娠や出産をする権利があります。これまでの生活と大きく変わり、責任も重大です。もし、不安がある場合は、病院にかかっているのであれば、相談をしたり、自治体の窓口など、どこかに繋がる行動をすることで悩みが軽減する場合が多いようです。参考にしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました